「タイムマシン経営」という言葉をご存知でしょうか?

これは、あの孫正義さんが唱えた言葉で、以下のような意味を持ちます。

「アメリカで成功したビジネスモデルやWEBサービスを日本に持ち込み、大きな利益を得る手法」

アメリカでヒットしたビジネスやサービスは大概、日本でもヒットする傾向にあるため、それを利用して利益を得ていくわけです。

アメリカが”未来”であれば、日本は”現在”。

それになぞらえて”タイムマシン”という表現が使われています。

もちろん、アメリカで流行ったものの全てが日本で流行るとは限りませんが、それが成功する確率としてはかなり高めだと思っていいでしょう。

それくらい、日本はアメリカを追従する体質の国でもあるということです。

それが良いか悪いかは別の話として、いずれにしてもアメリカで流行っているものを日本に持ち込めば高確率で成功することが可能になります。

ただ、ここまで説明しておいてなんですが、このタイムマシン経営は一昔前ほど有効ではなくなってきているのが現状です。

今でもタイムマシン経営自体は有効ではあるものの、タイムマシン経営の効果が顕著に表れていた1990年代末期から2000年代初頭と比べると、その有効性は低くなっています。

なぜなら、今ではインターネットが発達し、多くの人がアメリカで流行っているビジネスやサービスの情報を瞬時に手に入れられるようになったため、日本でアメリカ由来のビジネスやサービスを手がけるライバルが増えてきたためです。

以前までは、アメリカで流行っているものの情報を得ることのできた限られた人のみが、このタイムマシン経営で成功できましたが、今では多くの人がインターネットを通じてその情報を得られるため、競争が激化してしまっているのです。

ただ、このタイムマシン経営の考え方を応用すれば、まだまだチャンスはあります。

具体的には、アメリカで流行っているものを持ち込むのではなく、日本で流行っているものを他の国に持ち出すのです。

アメリカが未来であれば、日本は現在ですので、タイムマシン経営を応用するなら、日本(現在)のものを”過去”に持ち出せば成功できるという理屈になります。

では、その”過去”に該当するのはどんな国かというと、”東南アジア”や”アフリカ”といった発展途上国です。

こういった国は日本よりもビジネスやサービスが遅れている傾向にありますので、今日本で流行っているものを持ち出せば、そこでも流行る確率は高いと言えます。

中でも、日本に対して良い印象を持っている”親日国”ほど、日本から入ってきたものに興味を示す傾向にあるので、理想なのは発展途上国で、かつ親日である国に仕掛けることです。

具体的には、タイやベトナム、ミャンマー、カンボジアあたりがそれに該当します。

こういった国に旅行に行けば分かりますが、日本から輸入された製品が飛ぶように売れているのが現状で、いかに日本のものに人気があるのかが分かります。

ですから、日本で流行っていて、なおかつ、こういった国にまだ持ち込まれていないものを持って行けば、それが”ウケる”確率は高いというわけなのです。

幸いにも、そういった発展途上国はインターネットなどが日本ほど普及していないため、現地にいる彼らは日本で現在どんなものが流行っているのかを完全に把握しきれていません。

したがって、「アメリカ→日本」のタイムマシン経営の有効性が薄れてきた理由である、

「国内でのライバルが増えてしまった」

ということによる”競争の激化”とも無縁でビジネスすることができるのです。

もしあなたが何か儲かるビジネスを見つけたいと思ったら、今回の”タイムマシン経営”にヒントが眠っているかもしれませんよ。

アメリカから持ち込むか、日本から持ち出す。

ぜひ、このことを頭の片隅にでも入れておいていただけたら幸いです。

では以上です。